ドラクロアは、フランスの居住地姓・地名姓で北部に集中し、南部にはほとんど見られないという。
ドラクロアで検索しても画家のドラクロワばかりヒットする中で
苗字苑:ドラクロワ(Delacroix) というサイトがあって大変ありがたかった。
「十字、十字架、辻」に由来し、「十字標識の近くの住人、交差点の住人」の意。

エースは「おれは・・・生まれてきてもよかったのかな」と言っていた。
スリラーバークでネガティブホロウを受けたウソップ以外のクルーは
「生まれてきてすいません」「生きててすいません」とネガティブホロウを恐ろしい攻撃とみなすことになった。
エニエスロビー編でスパンダムは、ニコ・ロビンを責め苛み「お前の存在はそれ程罪深い」と暴虐のかぎりという毒を吐きまくっていた。
生きることは、望んではいけない事だと思ってた・・・と死を望みはじめていたロビンがそれでも言わなかった言葉。
「生まれたことを謝ります」
スティーブン・キングの小説「グリーン・マイル」でジョン・コーフィが最期に遺した言葉。
トム・ハンクス主役の映画も大ヒットしたので、まったく知らないという人は少ないだろう。
小説では4巻「グリーン・マイル 4 ドラクロアの悲惨な死」でコールド・マウンテン刑務所の死刑囚・ドラクロアは電気椅子(オールドスパーキー)に座る。
エデュアール・ドラクロアは飼っていたネズミ「Mr.ジングルス」が、自分が死んだあとひとりぼっちになるのを心配をしており、看守のポールとブルータルが「フロリダにあるネズミ園では、芸のあるMr.ジングルスはうまくやっていける」といった優しい嘘をつき、彼を慰める。
ONE PIECEに頻繁に登場するネズミ、バロックワークスのMr.呼び、ウソップの罪のない嘘、チョッパーがクリスマスを象徴するトナカイであること。
Mr.ジングルスは糸巻きを転がすのが得意で、フロリダでネズミのサーカスに出演するはずだったが、扉絵ではネズミたちを前にチョッパーがフラダンスを披露していた。
探せばこのように、いろいろな場所にヒントはあるのだが、私の場合はカイドウの自殺癖を考えていて
あそこに書いてある!と思い立ち、「グリーン・マイル 6」最終巻を後ろからめくって、訳者など3人の鼎談(ていだん)からドラクロアは「十字架」の意味があると思い出した。
ジョン・コーフィはイニシャル「J・C」でジーザス・クライストを暗喩する。
コーフィは名乗るときにかならず、
「飲むコーヒー(Coffee)と似ていますが、スペルは少し違います。」と説明する。
私はながらく「Luffy」のYの意味ばかり考えていた。
John Coffeyの「Y」とルフィの「フィ」が見つかった。
ONE PIECEにまったくコーヒーが登場しない理由もやっと合点がいった。
あたりまえのものがないと、その不在が気になるものだ。
カイドウの自殺癖をぼんやり考えていたのは、イム様が登場し、ズニーシャも1000年生きているなら、イム様はただ長寿なのか、不老不死の妙薬でも飲んだか、それともカイドウのように死ねないだけなのか・・・と考えていたからで
「グリーン・マイル 6」を閉じ、読みかけていたドレスローザ編に戻ると、そこではグリーン・ビットのトンタッタたちが、「SMILE」工場を破壊しようと斜めに傾けていた。
「グリーン・マイル」刊行と合わせたインターネットPRで「グリーン・スマイル」というパロディのホームページがつくられたと鼎談で読んだばかりで、目の前に「SMILE」があった。

ドレスローザ編の最後に、藤虎が語っていた失明の理由は、ジョン・コーフィが冤罪をまったく抗弁せず受け入れて、オールドスパーキーに座った理由だ。
コーフィには、病を治せる力があり、人に触れることでその記憶を見ることもできた。
双子の幼女を殺害した罪が彼の「冤罪」だが、刑務所ですれ違ったウィリアム・ウォートンが彼の腕を掴んだことで、双子殺害の真犯人だと知る。
実在した「ビリー・ザ・キッド」を英雄視し、自称もするウォートンは「騒いだらもう一人を殺す」と二人に言って幼女たちをレイプし殺害した。
「ウォートンは二人の愛を利用して殺した。姉妹は愛し合っていた。これでわかっただろう。こんなことが毎日起こってるんだ。世界中で、毎日」
藤虎以外にもう一人、本編としてのジョン・コーフィがもう見えていますよね。
グリーン・マイル 6 闇の彼方へ
スティーブン・キングの著者あとがきと、訳者たち3人の鼎談が今も載っているなら、ONE PIECEの大ファンだという人は買うと良いと思います。
手法・設計方法がすべて書いてあるので。
キングが、ディケンズに倣った手法、あらすじ自体を物語の中に埋め込んでしまう。これを私は感覚で、ONE PIECEは「マトリョーシカ」みたいだなと感じていた。大きな物語の中に小さな物語が入れ子になっている。
大きさは違うがどれも同じ話。特にアラバスタとドレスローザがわかりやすいが、王が窮地に陥り、いずれ王への不信感から反乱軍や革命軍があらわれ、麦わらの一味が居合わせて、救う。
現在進行形だったアラバスタと、10年間、悲劇が続いたあとに麦わらの一味が到着したドレスローザ。世界会議(レヴェリー)ではそれを強調してビビとレベッカが声をそろえて「同じ!」とさえ言います。
空島編も、元神様がいて、抵抗軍としてシャンディアがいて、エネルが神を気取っている。6年前に突如制圧した、10年前に突然現れて「国を買え」とイトイトでリク王と軍をあやつった、ダンスパウダーとマネマネの実、と方法は違えど設計の骨格は同じ。
手法を隠していない、むしろ見つけて欲しいのだと感じる。あらすじがわかったところで「映像」は見たい。最後の1枚まで見たい。それが漫画の力だから。
これを「フラッシュフォワード」と呼ぶらしい。フラッシュバックの逆と。
しかしまぁ、漫画も小説も、何も考えずに楽しむのが特上の醍醐味なので、興味があっても最終回後に読むのも乙。
「グリーン・マイル」は素晴らしいし、ディケンズの「クリスマス・キャロル」は真夏に避暑として毎年読み返すものだったし、ディズニー映画のスクルージおじさんの指がプルプルは見ものだ。「二都物語」にいたっては言葉に詰まる自己犠牲。
かくいう私は、ONE PIECEのせいで昔一度読んだだけの「南総里見八犬伝」がこんなに面白い話だったんかい・・・!という衝撃から、もう一度電子で読もうと思うが、ONE PIECE解読に影響でるのもな、と足踏みをしている。
何も知らなくても、辞書引きをすれば意味が、矜持が伝わるように描かれていたよ、を証明したくてワノ国編まで「あとがき」のつもりで書き出した。
月岡芳年の「芳流閣両雄動」で、ワノ国編は大マジの八犬伝だと気づいてしまったら後に退けなくなった。その上「南総里見八犬伝」の現代語訳をしている方は
「越後のビッグママ」
と単話の題名につけていた。動機はいいから、先へ行こう。

このダサい画像が、最低限これだけはおさえておこうーと「板書」のように書き出した図。あまりのダサさにサイトヘッドとして使うのを控えた。
SBSなどで、ONE PIECEの「O」にバツが被った文字を見慣れてているはず。
あの文字が隠し「4」のときと「8」のときがある。
おそらくは「ワノ国編」か「ホールケーキアイランド編」だけバツがはみでない「8」だったと予想するが、細かくチェックはしていない。
ただ「8」のときに隠し数字に気がついた。いつもと違ったから。
西遊記+南総里見八犬伝なのだから、4と8が大事な数字なのは間違いない。が、四方八方という日本語と、ONE PIECEの地図と光月家の家紋にも、4と8は大事だ。
また、西遊記 + 南総里見八犬伝 = ドラゴンボール という式だけで読んでいた私の予想は破綻し、うわぁ
(西遊記 + 南総里見八犬伝)* OP = 鳥山ワールド!ですかぁ・・・となった。

ルフィの名前には、鳥のいる高い山城は無関係なので話を戻す。
「モンキー・D・ルフィ」の名がはじめて意識にはいったのは、1話ではなく懸賞金がついた頃だと思う。
Dは素直に「ドラゴン」のDだと思った。ドラゴンボールが大好きなのねぇ、とおばちゃんは微笑んで、でも孫悟空って主人公にするわけにいかないから、モンキーちゃんで、モンキー・Dなのねぇと。そのストレートさが好ましいというか眩しかった。(当時はルーキー作家を見守るジャンプ読者で、デスノートに夢中だったような記憶だ。そして今もジョジョラーだ)
そのうち「モンキー・D・ドラゴン」が出てきて、風向き変更。諦めは早いので考えるのはやめたが、やがて「Dは嵐を呼ぶ」だの「神の天敵」だのと大変な風向きになる。伏せられると知りたくなるが、いずれ明かされて説得力のある背景があるなら楽しいのが普通の読者だ。
ただ、里見八犬伝の「犬」にあたるDogなら、地名姓のようなものが良いと漠然と感じていた。もし月から来た人々なら、ダウンでいいじゃない。くらいな気持ちだ。
異邦人、上村さん、下村さん、そんな風なのがいいと思っていた。
他の読者の「D予想」などを見ると夜明けの「Dawn」が人気らしく、そうなのかなぁと思うものの、Dの中には黒ひげがいて、ローがいて、ドラゴンとガープがいてと、とても一枚岩でまとめられるか? な疑問が「夜明け」を否定した。
案ずるより待つが易し。それら読者の希望は「D」ではなく「ルフィ」の名がすべて内包していた。
ルフィの名前
まずは「ルーシー」ありき。
イム様の登場で、モデルを特定する際に「ルーシー」という名の英雄に倒された者と条件づけた。
モモのすけとルフィ太郎で、鬼ヶ島を救ったのは「桃太郎」なら
ドレスローザ編でサボと二人で一人の「ルーシー」があれほど喝采された意味がないわけがない。「ル」は難しくても、少なくとも「シー」か「シ」はつかないと、と探したところ「リシ」だった。
イギリス首相の「リシ・スナク」氏はヒンドゥー教徒なので、ヒンドゥーの英雄名がつけられたのかとこれで知った。
ONE PIECEとしては、リク王軍とルーシーで「リシ」
でも「ル」の説明がつかない。よく言われていた船体の向きを表わす「ラフ」からとしても、なぜ「ラフィ」じゃいけないの?と疑問が残る。
もちろん音がいい、響きがいい、本来それだけで十分だけど、他のキャラクターにたくさんの意味づけがあるのに、ラフかぁ・・・たしかに「ベア」と対になるため「ベア→くま」とつなげやすいか・・・と。
まず、人類の祖先として発見された最古の猿人女性「Lucy」がいる。
「猿人」はまさにそれらしいけど、更にたどっていくとセニョール・ピンクの植物状態の妻の名前が「ルシアン」亡くなった息子は「ギムレット」
読者の質問に答えてレイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説「長いお別れ」からつけたとSBSにも書かれていた。セニョール・ピンクはテキーラやギムレットが大好きなのだ。
フランキーとナミは元々、中国から茶葉を運ぶ「カティサーク」号、中国から輸出された「ティーローズ」というバラの名、元トムズワーカーズ「橋の下」倉庫と「橋の下で拾った子」と冗談で言われているなど共通項が多く、ナミの名があるティーローズはピンク色。
ルーシーが喝采を浴びるドレスローザの中で、植物状態の「ルシアン」
LucyもLucien(ルシアン)も語源は同じ、輝いている・光・夜明け生まれ
もちろん「失楽園」の明けの明星ルシファー(Lucifer)も同じ語源。堕ちた天使とも悪魔サタンとも呼ばれる。神の天敵。
しかし!SNSも隅に置けなくて、ルシアンとはフランス語で「犬」という意味。
と書いていた愛犬家がいた。(ありがとう)
Le chien aboie(犬が吠える)定冠詞 le がつくとルシアンは犬。
The Dogと同義。
夜明けも犬も出揃って
モンキー・ドラクロア
ルシアン+ジョン・コーフィ=ルフィLuffY
Dってデビルじゃないかなぁ・・・と思っていた人の意も大天使ルシファーで汲まれている。空に元神様がいて、地の底には元大天使がいる。
先にモモのすけはジョン・コナーだと書いているので、ワノ国は二人のジョンが手を組んで鬼ヶ島を救ったときれいなオチです。
光か悪魔か、神の子か犬か
私の場合はいろいろ調べてさまざまに唸って感心したけど、ルシアン「犬」と出た時だけはマジで躍り上がった。お見事すぎて。
というわけで、ドラクロアが「十字架」の意味となると、クリスチャン・ベールみたいな名前が浮かぶわけで、トニー・トニー・チョッパーが「聖大アントニウス」とは前に聞いたことがあったけど、ニコ・ロビンが
クリストファー・ロビン!
可愛いものが大好き、つながっていきますよね、キャラクターに。

実際のクリスファー・ロビン・ミルンは「くまのプーさん」が作者で父親の予想以上に売れてしまったために、学校でからかわれたり追いかけられたりと辛い思いをしたそうですが、少女時代のロビンがいつも追いかけまわされていたのとも被ります。
ロビン→くま でバーソロミューくまと、べポがより一味に近くなる。
また「ミス・オールサンデー」は大日如来だろう、と先に思いついていた。
この世界には超2大スーパースターがいる。
ジーザス・クライスト・スーパースターと「おしゃかしゃま」音楽は大事。
ところで〈相手の人体から「疲労」や「痛み」などを弾き出して回復させ、弾き出したダメージを他者へ与えることができる〉くまは、誰かの若さを別の誰かへ与えることもできるのだろうか。
SMILE工場が壊れてもマンシュリー姫の覚醒技で治せるとかアートなおばさんが言っていたので、それも気になる。
水先星島(ロードスター島)
これは、どの方向から行っても同じ場所へ行く着くけども
キャベンディッシュの膝にある「星」が妙に気になったので、スターを探した。
フランキーが腕の星を合わせて「スーパー!」などと踊っていたのはスーパースターと言いたかったのか、と20年以上たって気づき、笑う。
で、ルフィの胸の傷も星?なのかなぁと十字星と探すと、南十字星が出てきて当然ながら「十字架」の形をつくる4つの星
言葉の上では
南国の夜空に輝く水先案内人「南十字星」
北緯1度、赤道に近いらしい。
先に「ドラクロア」を見つけていたので、サザンクロスを見て、うんまさに。と頷くが、南十字星のそばには「にせ十字」と「石炭袋」が見える。
カノープス(長寿星・南極老人星カノープス)もあり、船の竜骨に見立てた「りゅうこつ星」は美しい。
この夜空の図形をよそのサイトの画像を借りずに説明するのは無理なので
仙台市天文台のページを貼っておきます。

ここからは予測として、「ロードスター」というなら車種だろうと決めてかかっていた。マリン「フォード」もあるし、鳥山明さんといえば車、みたいな感覚もある。バイク、車、メカニカルなイラストがとにかく巧い。
ロードスターとはスピード重視の軽装馬車由来で、4人乗りのセダンなどありえず、名前だけでスポーツカーと理解されるもの。
「橋の上の国」はおでんが双眼鏡で覗き、ポーネグリフ的な石を確認している。ジンベエの扉絵話の中では、実際にポーネグリフを運んでいる場面もある。ナミと見える迷子の子猫ちゃんを連れて。
「橋の上の国」は700年前に政府の命令で、とされていますが、ズニーシャにしろ「橋の上の国」テキーラ・ウルフにしろ、逃げ続けているとも見える。
最近ではなく700年前に、というのが「まだ先の戦争の記憶のある誰かが」と言えるので、ロジャーが大きくやり直したというのは、東の海へ「橋の上の国」を確認・ポーネグリフを読みに行った
そうさせた「水先案内星」サザンクロスは、4つの星が均等に明るいわけではなく、十字架なので交点から遠い星が1つだけある。十字架の足の部分は地図でいえば遠く離れた東の海、という2つの絡みではないかと。
キャベンディッシュの長ゼリフを読めば
「そこにいらっしゃいますよね? キャベンディッシュさん?」
「いるよ?」
「だけど眩しくてあなたが見えない」
「すまないこの輝きは隠せないんだ」フフフフ
煌々と光る3つの星と、眩しくて見えないか隠れている星。にせ十字はにせミンゴに通じ、石炭袋は黒炭家
水先星島はサザンクロスが見える浮島か、テキーラ・ウルフを移動する島、浮島と見るか。
無理やりならフランキーのアナグラムにも見える「テキーラ・ウルフ」が、植物状態で動かないルシアンと、移動する島をかけた「橋の上の国」を指しているように私には見えました。
いずれにしろ、そこには物語の竜骨がある。
C.C
意図せず書いて、気づいてしまったこと。
若かった私にとって夏の風物詩だったディケンズの「A Christmas Carol」
フランス語: Chant de Noël
ONE PIECEの宴は、これだ。「世の人忘るな」
〈キャロルは元々世俗的な共同体の「祝歌」であり、収穫の季節にうたわれたものや、クリスマスを含め、キリスト教の聖日や行事に関連してうたわれたものもあった〉イースター・キャロルなど
シーザー・クラウンの王様の冠みたいな名前がC.Cと略されていれば、英語圏の読者はすぐに気づくのかもしれない。
でもね。それだけじゃ到達できないこの島国には「キャロル」という名のバンドがかつてあり、「君はファンキー・モンキー・ベイビー!おどけてるぜ、いかれてるよ」と矢沢永吉が歌っていた。歌詞はジョニー大倉なのかな、
楽しい 君といれば
倒置法。海賊王に、俺はなる。
ONE PIECE読んでなきゃ、矢沢永吉さんが知性の人なのはよく知ってても、キャロルが知性的だったなんて思いもしないわ。(ありがとう)
バンド名が祝歌。あのリーゼントのお兄ちゃんたちがそんな、格の違いを今味わってるよ、わしはあれベラミーかよ泣けてくる
ちなみに、ドラマ西遊記の主題歌、ゴダイゴ「モンキー・マジック」全英語歌詞では孫悟空のことを最もパンクな猿、と歌っています。
卵から生まれる 山の頂上で 最もパンクな猿
今までに飛び出したもの
彼はあらゆる魔法のトリックを知っていた
太陽の下で
神々をからかうために